昨日、魁皇関の自伝「怪力」、読了しました。
面白かったです。
子供の頃から体が大きくて怪力だったのが地元では有名で、
自分の知らないところで周りが動いて、いつの間に角界に入れられたのが入門のきっかけだそうです。
それが関取となり、大関となり、その地位で四十路近くまで相撲とり、
あと1勝で、生涯勝歴が千代の富士の持つ1045勝に並び、
さらには追い抜くという大記録に挑戦というのだから、
人生というのは面白いもの。
野球やサッカーのように、子供の頃からそればかりやってプロになるのと違い、
相撲界はそういう人はけっこういるみたいですね。
あの千代の富士にしても、はじめは陸上をやっていて、
北の富士親方に飛行機乗せてやると言われて入門したとか、
現・佐渡ヶ嶽親方(元琴の若)のように、子供の頃から大きくて、
周りから相撲取りになることを決められていたと聞きます。
うーん。
これがある意味で言う「他力本願」かな。
他力というと、人に頼りっ放しで努力をしないイメージがありますが、
人生そればかりで済むはずもありませんからね。
1044勝という大記録は、やろうと思ってできるものでもなし。
いやいや、相撲だけじゃない、野球やサッカーにもそういう人はいるぞ。
今日の東京新聞には、元西武ライオンズの工藤公康投手の記事が出ていましたが、
あの人にしても若い頃は、六本木で”夜の帝王”などと呼ばれ、
とてもとても48歳まで現役を続けるタイプじゃありませんでした。
サッカーの三浦和良選手だって、若い頃の彼を見て44歳まで現役をやるとは、
誰も想像しなかったでしょうね。
人って面白いもので、クラス会なんかやると、その頃に戻るんですが、
その時代には想像もしなかった人間に、その人がなってたりすることがあります。
あの夜回り先生も、若い頃を知る人の話だと、
映画の中の植木等みたいにちゃらんぽらんなヤツだったとか。
またアッシジの聖フランチェスコみたいに、若い頃放蕩のかぎりをつくしていた人とか。
ほかにもいるな、あの人にあの人、それからあの人。
あ、でも自分はどうだろう(汗)。
画像は、今日の東京新聞にある工藤選手の記事。
実はこれ見て、今日のブログの記事を書きました。
トンスラ
本来の意味での「他力本願」ですね。
たしかに独身の頃の工藤投手は派手に遊んで肝臓を壊したらしい。結婚を機に粗食に変わったとの事。夫人は元梅娘だから納豆かな?工藤夫人の力だと思います。no pain, no gain.
同窓会って、当時モテモテだった男性がフランシスコザビエルみたいに変身してたりしてね。
私の同級生たち
画伯に話したことがあったかどうかわかりませんが
私が出版界に入ったのも大学出てすぐではなく
偶然の流れに乗って運ばれてきたっていうかんじ。
ある質問に答えた一言がきっかけだったんです。それが心にもない答えだったんですよ。
その答えが縁になって出版社に紹介され
あっというまに20年経っちちゃったねえ。
で、自分的には苦労もして紆余曲折もあったつもりなんですが
同級生たちに言わせると「学生時代想像したとおりの人生を歩んでいるやつ」だそうですよ。
そうかなあ? 自分ではわかりません。
梅娘
naotさん、おはようございます!
そうですか、工藤投手は肝臓をこわしたんだ。
肝臓を大事にせんとあ”かんぞう”・・なんて、ウフッ♪
梅娘ってことは水戸出身ですか。
納豆食って、”納得う”ってとこですね・・なんて、ウフッ♪
スポーツ選手は結婚が早い方が良いと聞きますが、
どうしても若いと運動系でなくても、焼肉などに走るもの。
で、男性は中年になるとぼてぼてになりがちですが、
さすがに工藤投手は現役の体型、立派です。
マクトゥーブ
あ@花さん、おはようございます!
ほほう、その話は初めて伺いました。
まさにあ@花らしい「他力本願」ですね。
同窓会の話も興味深いです。
他人から見ると「学生時代想像したとおりの人生を歩んでいるやつ」なんだね。
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」に書いてありましたけど、
それってアラビア語の「マクトゥーブ」なのかな。
「それは書かれている」っていう意味のイスラムの教えだそうです。
自己視点だと「他力本願」。
他者視点だと「マクトゥーブ」。
イスラムと浄土宗じゃ、真逆の教えですが、
両方兼ねてるところが、勝手ながらあ@花さんらしくて面白いですね。