美山かやぶき屋根と伊勢神宮のひみつ

京都美山の下絵が上がりました。
というか週明けにはUPしていて、すでにクライアントに送付ずみです。

美山で打ち合わせした時は、A3サイズに100アイテム近くを入れてくれと言われて、ちょっとびっくりしましたが、いざ描いてみると空白が出るほどだったので、色々ほかのアイテムも入れてみました。

ひとつの画面に「これでもか」と詰め込むのは得意中の得意なのですが、実際に色を塗ると、もっとスッキリすると思います。自分でも楽しみなところかな。

裏面のかやぶき屋根の骨組み図とその解説も、ほぼ出来上がりました。
白い部分には写真が入ります。

クライアントはネットにほとんど触れない人たちで、FAXで送った下絵の校正も、赤ペンを入れて郵送で返すという、今時珍しいやり取りです。

アナログの書き文字という最近では珍しい仕事ですが、入稿は自分でスキャニングしたものを、Photoshopで加工する予定。手間はかかるけど、面白い仕事かな。

クライアントからはお任せ状態ですが、強いリクエストとしては「北山型」という屋根の形の説明を入れてほしいとのことでした。

北山型かやぶき屋根とは何か?

説明するよりお見せした方が早いでしょう。

↓ これです。 

千木(ちぎ)と呼ばれる板が5本クロスされた屋根。
これが北山型なのですね。

白川郷や下郷などのかやぶきと大きく違う点です。そして美山北村のかやぶきは、それらに次ぎ、全国三番目に多く残っているかやぶき集落なのです。

38棟あるかやぶき屋根のうち、36棟すべてに5本の千木(あるいは雪わたり、カラスどまりとも言う)がかざされていて、うち2棟は7本の千木となっています。

↓ それがこちら。昔は庄屋のおうちだったそうです。

さて、実は2週間前に美山での取材を終えた時に、名古屋で途中下車をして大相撲を見に行ったことは申し上げましたが、本場所の吊り天井を見てびっくり!

見ての通りそっくりではありませんか!

大相撲の吊り天井は伊勢神宮の神明造りから来てるものだそうで、棒の数は5本と決まってるわけではなく、7本だったりもっと多かったりもするようです。

マネージャー役で同行してくれたアニメ会社の社長が三重の人なので、近日伊勢神宮に行って写真を撮ってきてくれるそうで、後日そちらもUPしたいと思います。

美山で見た時から、神道系の作りだと思っていましたが、実際に美山には伊勢神宮系の神社があるそうで、何らかの関係、影響があったと考える方が自然でしょう。

上の写真はビユーポイントに登る道と、マネージャー役の社長です。間伐材がころがって、歩きにくい。社長は山登りする予定でなくって革靴でした。

登りはじめが4時半くらいで、山中は暗く、社長は革靴。胸騒ぎがしたので、社長を説得して引き返すことに。
そしたら1分後 、社長がリュックから落ちていたわたしのカメラを発見

「これ、誰かカメラ落としたのかな_」

「わ、わたしのです!」

どうやら半開きになってるとこから落ちたようです。この日、タップリ歩いてデジカメには写真がいっぱい。カメラよりも写ったものがなくなっていたら・・。

『引き返す」と言わなかったらカメラも画像もなかったでしょう。
撤退する勇気・・・。

ま、それよりリュック半開きにするなって話ですけど。

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