日曜美術館〜アントニオ・ロペス・ガルシア

参議院選、拙ブログで小倉さん支持を訴えましたが残念ながら落選。政治記者・宇田川氏の予想通り、恐れていた山本太郎氏の当選も現実になりました。

加えて、昨日の稀勢の里の相撲といい、なんか消化不良ぎみの月曜です。

というわけでもありませんが、話題変わって、本日は昨日放送の日曜美術館アントニオ・ロペス・ガルシアについてUPいたしましょう。

わたしがこの人を最初に知ったのは、画学生だった頃、美術雑誌に「アトーチャ」というタイトルの絵を見かけた時。

見ての通りの作品ですが、きわものでも何でもない真面目なリアリズムなのは、昨日の番組を見て、画家の素顔を見た方は誰もがわかることだと思います。
そのものを描いているのに、まったくエロくないのがこの人ですね。

学生だったわたしは、この絵をオマージュにした絵を描きました。クリムト風の変な装飾を入れた変な絵でしたが、描いてる当人(あ、つまり私ね)は至って真面目でした。

でも、同級生の中には「アイツ、ヤバいぜ」などと言う者もいて(意外に美大生、表現に不寛容でしたな)、少々心外だったかな。
理解してくれる友だちもいましたが、ただ、アントニオ・ロペスからの借り物だとわかった友だちは1人2人くらいでした。

それから長い年月が経ちました。

日本では、「マルメロの陽光」という映画が公開されて、はじめてこの人の名が世間に知られるようになったのですが、わたしにとって、アントニオ・ロペスは「こういう絵を描きたい」と思わせる数少ない画家です。

まあ、おすもうエンジェルを飛ばしてる、リアリズムとは縁もゆかりもなさそうな私が言うのも何なんですが・・

アントニオ・ロペスはひとつの絵を完成させるのに、20年もの年月をかけることがあるといいますが、この人が描いてる映像を見ると、驚くほど筆が早いのです。

もうひとつ驚いたのが、風景画は現場に行って描くということ。
そして、夏の日の朝とか、限られた時間の光を実際に見て描くのですから、時間がかかるわけだ。

地元マドリードの風景に限られるのも納得です。

ちなみに手前味噌でスミマセンが、こちらがわたしの風景画「山形山水図」は、実際にはありえない風景を描いています(庄内、置賜、村山、米沢をひとつの長い画面におさめてる)

アントニオ・ロペスと自分の絵を一緒にならべるなんて、申し訳ない。

でも、だからこそこういう絵を描いてみたいと思うのですが、たぶん一生できないだろうな。

日曜美術館のホスト役のみなさんも老画家に敬意を称したのか、言葉少なでした。

まさしくアントニオ・ロペス・ガルシアさんは私のアイドルです!

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