ルーズさは美徳か?


昨日はご近所のイラスレーター、朝倉めぐみさん宅で、
大学時代の友人たちが集まりました。

時の流れとともに、世の中も人も変わりますが、
いちばん変わったなあと思うのは、
集合時間にみんなキチンと集まってくるようになったことかな。

20代30代の頃は、自分たちで”多摩美時間”なんて呼んでいて、
待ち合わせの時間に1時間2時間、平気で遅れてくる者も少なくありませんでした。
ところが最近では、昨年の忘年会でもみんな時間通りにキッチリやってくる。

社会に揉まれてそうなったのか、それとも単にヒマなのか、
少なくともルーズさを美徳としなくなったのは、良いことだと思いました。

なんかエカキの卵時代は、イタリア絵画などのあこがれか、
ルーズなラテン系の悪いところをマネして喜んでいるところがありましたからね。
面白ければいいじゃん、みたいな。

しかし、社会に出て何の仕事をするにせよ、
〆切り厳守や、労力&クオリティを惜しまないこと、、
もらうお金以上の仕事をする(少なくとも努力はする)のは当然の話ですが、
どうも世の中、エカキなどのフリーランスと、
官庁など大きな組織の性格が逆転してる気がするなあ。

画家やイラストレーターが、まじめで勤勉というのもつまらん気がしますけど、
そういった日本人が失いつつある美徳を、
ある意味、私たちのような底辺から取り戻すのは大切なことのように思えました。
(若い頃は、『まじめで勤勉』なんて言われたくなかったんだけどね~)。

ただ、昨年の忘年会でもそうでしたが、美術系の人間って集団行動が本当にできない。
ただ二次会の会場に行くだけでも、人が調べた地図を信用せず(私に信用がないこともあるけど)、
「丸井だったら、ここだろう。ここのウラだよ、ここのウラ」
と、丸井なんて新宿に何軒もあるのに、たまたま目に入った丸井を目印に店を探す始末。

それから店の人が迎えに行くと言ってるのに、
待つことができず、別行動で店を探す者がいたりと、
「ああ、こいつら。戦だったら真っ先に死ぬなあ」と思った次第です。
ううむ、何もかもは治らないってことかな。

写真は谷中銀座の夕焼けだんだん。
この階段から眺める夕日はたしかにきれいでした。

ルーズさは美徳か?” への4件のコメント

  1. 同じく
    マスオ画伯、おはようございます。われわれの建築設計業界も同じくです。学校時代からとにかく集団行動はまったくできず、いつも個性的です。だから、電車に乗って目の前に座った人の着物から持ち物や目つき、と指先を見れば、「この人はわれわれの業界」だなと言い当てることができます。

    但し、これは僕ら世代+10年まで、あとはCADになりましたので手先に手書きの苦労跡が出ていませんから・・・

    谷中銀座・・・わたしも何度も行きました。町の中がお線香の煙ただようように感じました。
    今後は発展せずひっそりと生意気言わない街づくりをして頂きたいと思っています。ちょっと歩くと上野桜木・・・藝大の食堂に行って「アジフライ定食」を油絵の画材の香りをなんとなく感じながら食うのがフリーランス時代の楽しみでした。

  2. 谷中
    正ちゃん帽さん、おはようございます!

    建築業界もたぶん同じでしょうね。
    私たちの大学にも建築科がありましたから、よくわかります。

    ただ多摩美の建築家は、当時留年が多いので有名な学部でした。
    比較的、簡単に進級できるファインアート系(日本画・油画・彫刻)に比べ、
    建築、プロダクト、インテリアという
    就職に比較的人気な学部は、それだけ課題も多く、進級の基準も厳しかったようです。
    クラブ活動などでは、他の学部と知り合う機会も多かったですが、個性的な人も多かったですね。

    谷中銀座は、実ははじめてでした。
    良いところです。
    また行くつもりです。

  3. Unknown
    遅れました。
    今年もよろしくね。
    そして、年賀状ありがとう。

    帰郷しなかったもので、忘年会も参加できませんでした。

    こんなところで新年の挨拶してしまって、失礼。

    メグにも同級生にも今度あったらどうかよろしく伝えてください。

  4. Unknown
    ゆきさん、おはようございます!

    同じ時期、まやさんも帰郷していたようですが、
    忘年会は息子さんの受験で欠席でした。

    年々参加者は増え、昨年は20命。
    機会がありましたら、ぜひご参加くださいませ。

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