最近、アート仲間の友だちと飲んでいる時、私のブログの話題になり、
「ポリティカルな話が多いけど、それって自分の作品のプラスになるの?」
と言われたことがありました。
うーむ。
たしかに私のブログは「小暮満寿雄Art Blog」と銘打っているが、
アートの話題よりも、尖閣諸島だの憲法9条だとといったポリティカルなものが多いですな。
たしかに芸術というのは、
本質的なところで政治やイデオロギーを受け入れないところがあり、
ナチスや北朝鮮、文革時代の中国のアートを見ればわかるように、
そちらに走ると、往々にして面白くも何ともないものが出来てしまいます。
だもんで、私のブログに書かれたポリティカルなテーマは、
表面上は私の作品に関係ない、そう思っていただいてけっこうです。
でも、人が生きる上で自分の国と自分が、どのように関わっていくか考えるのは当たり前。
以前もこのブログで書いたけど、マネやサン・テグジュペリが自国の戦争に参戦しているように、
フランスの芸術家はそういう意識の高い人が多いですね。
彼らは、坂本龍一さんのように「”どんなこと”があっても戦争はいけない」といった、
アーチストのステータスみたいな意見は言いません。
国民として大人なんじゃないかな。
(言うと反発を買うけど、私はジョン・レノンの反戦運動にも疑問を感じてます。
彼の音楽は好きだけど、そんなことで戦争は止められませんもの)。
では、自分が一番好きなアートは何かと言われると、
「源氏物語」と「フィガロの結婚」でして、
どちらとも政治や哲学の、かけらもにおいのしないものなんですね。
(あ@花さんあたりから”へたれ”と言われそうですが)
何でだろう、自分でもよくわかりませんわ。
ブログにアートの話題は少ないですが、絵は常に描いてますよ。
写真は山形六双図の一部。
上は庄内平野の北側を描いたもの。下は鳥海山と松林を描いた作品です。
明日から3日間は、母の快気祝いをかねて箱根に行きますのでブログはお休みいたします。