絵にかける時間


10月も今週に入って、ようやく山形の風景6点にじっくり着手できるようになりました。
実は台湾の桃園空港(行き)で、アル・ケッチャーノの女性スタッフに
偶然声をかけられるハプニングがあり(たまたま休暇で来ていたそうです)、
なんだか、せかされてる気になったところ。
バカに似た人がいるな、と思ったそうですよ。

親からも友だちからも「いつ出来るの?」なんて言われ、
そろそろアップさせないとイカンがな~、なんて思っています。

絵というのは面白いもので、描き方によって時間のかけ方が変わります。
私はイラストやマンガなどの筆は速い方ですが(自分で言うのも何ですが)、
絵画作品の場合は何年もかけることもあります。

反対に速く仕上げた記録は、昨年のマ・メゾンさんの壁画で、
こちらは2枚を1日でアップさせました。
また画像の作品は20代半ばの作品で、タテ7m×ヨコ2.5mという大作(部分)。
こちらは2週間で仕上げました。

あまり絵にかけた時間というのは、芸術的な価値とは関係しませんが、
今回の仕事は分量からすると普通のペースかな、なんて勝手に思っています。

昨日はようやく1枚だけが仕上げモードに入りました。
1枚だけでも、ブブンだけでも仕上げモードに入ればしめたもの。
そこから完成に向うところが、絵を描く醍醐味であり、
反対に一番苦しいところでもあります。
家内もほめてくれました(それが一番嬉しい!)

あとは気まぐれなクライアントが何と言うかですがね~。

絵にかける時間” への4件のコメント

  1. 絵が描けるって羨ましい
    画伯こんばんは!

    絵を描くことで精神が疲弊していくことってあるんでしょうか。
    あの緻密な石田徹也の絵を見てると 苦しくなるんですが、本人の苦しさなのか、それとも 見たくない私自身を見て 苦しくなってるのか・・・

    それとは逆に、どう表現したらいいか分からないですが、画伯の作品は 外に開いてる感じがして元気がでます。
    音楽家が即興で音を奏でるように、絵も短時間で表現できるんですね。
    やっぱりいいな、絵が描けるって
    完成した絵がアップされるのを楽しみにしています。

    奥様が褒めてくださってよかったですね

  2. いしだてつやか・・・
    いっちゃん、おはようございます!

    いや~、石田徹也なんてよくご存知ですね。
    あれはすごい絵ですよ。
    http://www.tetsuyaishida.jp/

    たしかにあの苦しさを見てると、
    早死するしかなかったんだろうなと思います。
    私の友人(画家)は「死んでから有名にさせるな」と怒っていましたがね(笑)。

    私にあのような絵はとても描けませんが、
    時々ご紹介する「ユングの部屋」の絵は
    http://www.masuo-san.com/index01-art.html
    私の中では外に開かれてない絵のシリーズです。
    睡眠時無呼吸の影響だけでなく、あの時期は最初の結婚に失敗し、
    アンティパスト(前菜・・・前妻、なんて、ウフッ♪)が出てったあとのアパートを
    アトリエにしていた時期のものでしたら、
    そんな作品になったのかもしれません。

    いっちゃんから見て、あのシリーズはどう感じますか?

  3. ユングの部屋
    画伯 こんにちは!

    ずぶの素人の私に、絵の感想を聞かれるとは何て勇気のあるぅ(笑)。

    実は、ユングの部屋は見てはいけないようで、あまり覗いていなかったんですが、ゆっくり見させていただきました。

    言葉では上手く説明が出来ませんが、頭に浮かんだ物を言葉にしていくと
    【細胞分裂前のただの細胞の頃。消化できない心。何処にいるのかわからない不安。昔、住んでいた場所。麻酔をかけられ意識が無くなる寸前。後ろ向きに頭からゆっくり沈み込む感じ。残酷な心。子どもの頃の記憶。感情をなくした身体。孤独。流れない心。流されそうな自分。】

    結構ダークなことを羅列いたしました。
    画伯ご自信が閉じて葛藤していた時も、何処からか光が入っている気がします。多分それが画伯なのかな・・・って思いました。

    私は色んな穴にはまってズッコケました。
    はまった穴の深さや大きさが確認できれば、どんな風に抜け出せばいいか、解るって思えるようになりました。
    人間てその穴の確認作業が必要なのかな・・。
    きっと画伯はそれが絵で、出来るのかなと勝手に思ったりしました。

    たまに穴にもはまってみるもんですかね。穴がち(強ち)無駄ではないかも。。。へへ

  4. なるほど
    いっちゃん、おはようございます!

    すぶの素人とはご謙遜を。
    頭に浮かんだ言葉を見れば、
    なかなかその通りのことを仰いますなあ。

    私の大学時代の恩師・奥野健夫先生が、
    「ユングの部屋」のあとに「おすもうエンジェル」のシリーズを描きはじめた時、
    (両者はかぶってる時代がありますが)、
    「哀しみがなくなった」とおっしゃってました。

    「哀しみが消えた」ではなく「なくなった」とハッキリおっしゃっていたのですが、
    それは良い意味でも、悪い意味でもなく、
    たぶん、何処からか光が差してきたんでしょうな。
    でないと石田さんのように、ホントに死んでしまうのかもしれませんね。

    今でも穴にハマることは少なくないのですが、
    絵には開放された感じで表現されるような・・・。
    反対に満たされていると、良い絵は描けないように思えるこの頃です。

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