首都直下地震、文科省の発表に思う


震災からそろそろ1年。

昨日の記事はみなさまの不安を除こうと書いた記事ですが、
正ちゃん帽さんから来たコメントを見ると、結果逆になったかもしれません。

もっともこれは、別に私の記事が原因だったわけではありません。
↓ おおもとは文科省らが発表したこれらの記事ですね。

首都直下地震、起きやすい可能性 大震災でプレート沈み込み加速

首都直下、震度7の可能性 従来想定より大きく

うーん、この記事を読んで不安を感じる人がいるのは仕方ないかな。
「首都直下、震度7の可能性」というのは、けっこう刺激的ですね。

昨日、たまたま正ちゃん帽さんと会いまして、
なぜ文科省はあんな発表したのだろう?
いったいどんな意図があって、公表したのだろうという話になったのですが、
よくよくこの記事を読むと、
「地震について調べていたらこんなことがわかりました」という発表ですね。

別に文科省や防災科学技術研究所に何か意図があって発表したわけではなさそうです。
良いニュースじゃないけど、隠しても仕方ないので発表したのでしょう。

ちょっと前までは、地震というのは小出しに揺れてくれた方が、
その分エネルギーを消耗してくれるから、
大きな地震は来ないんだという都市伝説がありました。

このエネルギーを消耗するから大きい地震が来ないというのは、考えてみれば地球を擬人化した発想で、
人間なら力を使えば消耗して疲れますが、地球の内部はそうではありません。

ともかくタテ500km、ヨコ200kmものプレートが一気にズレたのですから、
その周辺に歪みができない方がおかしいわけで、
その歪みが大きく動くのが、明日になるのか30年後になるのかは、
今のところ誰にもわかりません。

そなえあれば憂いなしで、地震があった際の準備は必要ですが、
不安というのは、脳が不安材料を探し始めることで増幅される、と聞きました。
(テレビの聞きかじりですが)。

震災から間もなく1年。
人の心に言い知れぬ不安とトラウマが戻ってくる時期ではありますが、
その多くは、いらない不安だと思います。

こわがるな、と言っても難しいでしょうし、もちろん地震が来ないとは限りません。
ただ、備えを万全にすることと、不安を感じることは別であります。

不安な方のなかには、備えをそろえるほど不安を増幅させる方もいるかもしれませんが、
むしろ、逆に考えるのがよろしいのではないかと思います。

どうぞ、みなさま。
お気持ち平穏に。

画像は拙作「大家族」。
ルネ・マグリットに同名のまったく違う絵がありますが、この絵のイメージはそこからとったものです。

おすもうエンジェルたちが、世の平穏を祈願します。
よい、はっけよい!