個展の案内状がアップしたので、
何人か、お渡しできる人には手渡ししました。
中には、テーマが”サラダボウルいっぱいの幸福”となっているので、
「幸せなんだね」なんて言う人もいますが、とんでもない!
そんなに幸せではないから、あえて「幸福」をテーマにするわけでして、
本当に満たされて幸せな人は、そんな作品作りません。
(作品自体作らないかも)。
あの「オー・ソレ・ミオ」を作曲したエドゥアルド・ディ・カプアは、
ロシア行きの飛行機の中でこの曲が浮かんだそうです。
まさにイメージと逆の環境ですね。
プルーストの「失われた時を求めて」は、
長大な作品ながら、読み進めるほどに読書の幸福感を味わえます。
でも、プルースト自身は少しも幸せでなかった。
なぜ私が今回の個展で「幸福」というテーマを選んだのかといえば、
眺めている人たちが幸福感を味わえる作品が描けそうな気がしたからです。
(案内状の作品は、ちょっとそれとは違いますが、
インパクトの関係でこちらを選びました)。
もともと芸術は人を幸福にするものですから、
当たり前といえば当たり前なのですが、
意外に作り手はそんなことは考えない。
(特に私は考えなかった)。
今回は少しでも見る人が幸福感を味わえるように描きました。
そうすると不思議と自分にも幸福感が込み上げてきます。
ご興味のある方はぜひお立ちよりのほどを。
ちなみに「サラダボウルいっぱいの幸福」とは、
ピンク・フロイド初期のアルバム「神秘」の原題”A Saucerful Of Secrets”によるもの。
直訳すると「果物籠いっぱいの神秘」ですが、
画廊の女性Sさんの提案で果物籠をサラダボウルに変えました。
人からは「俵万智さんみたい」と言われました。うーん・・・。
写真はなくなったと思っていた南インド料理店チェンナイが再生しました。
おなじく火事で閉店したタージと共同経営することになったそうです。
今度行ってみようっと♪
Unknown
いよいよ個展なんですねー。
期間中、アーティストによるギャラリートークとかは、ないのでしょうか?
なるほど
こんにちは、zoomaniaさん。
ふうむ。ギャラリートークは考えていませんでしたが、
それはぜひともやってみようかな。
会期中はほぼ詰めてますので、
いらっしゃる日をご教示いただければ、
それに合わせていたしましょう。
ご提案、まことにありがとうございます。
失われた時を求めて
ほ~そうですか「失われた時をもとめて」の読後には
至福のここちがするのですか。
一巻でリタイアしてしまった私には訪れませんでしたね~
長い忍耐の先に幸福感はあったのでしょうか。
マスオさんの絵を見たみんなが幸せな気持ちに
なるといいですね。
読後というより
読んでいる最中に感じる幸福感でしょうか。
ガマン半分なので、多少自虐癖のある人に限るようですが。
ところでこzoomaniaさんの提案による
ギャラリートークですが、
28日土曜の5時以降に行う予定です。
よろしければ、ぜひぜひお越しくださいませ。