埼玉大学で父の叙勲


昨日は母と弟と三人で、父の勲章を受け取りに埼玉大学へ行く。
16年前、父が通っていたルートと同じ乗り継ぎをする。
千代田線で赤坂~西日暮里~JR京浜東北線で北浦和~埼玉大学行きのバスに乗るというルート。
毎日通っていたわけではないが、片肺の親爺にとってはけっこう大変だったろう。
おそらくは小学校4年以来の埼玉大学だが、記憶の断片がそこかしこにあって、
まるっきりはじめてという感じではなく、懐かしささえ覚えた。
平日とあって、キャンパスには学生が溢れていたが、驚いたのは髪を染めてる若者が見当たらないこと。
北浦和の駅で見かけるにーちゃん、ねーちゃんは見るからに
イマドキの田舎の若者(失礼!)なのに対し、いや何とまともな若者たちであることか!

やがて教育学部の学部長室に通されたのだが、こちらは勲章と賞状をいただいたら、
早々に退散するつもりだったのだが、思わぬ歓待を受ける。
ここの学部長は熱狂的な浦和レッズのファンで、壁いっぱいにレッズの赤いフラッグが誇らしげに飾られており、
叙勲と賞状はその前で行われる。
もっとも学部長は遠慮して、ほかの場所でやりましょうと言ったのだが、
親爺だったら「面白いからここでいい」と言っただろう。
(良い写真が出来上がりましたが、アップはいたしません。あしからず)

そのあと、親爺の現役時代に使っていた部屋や、授業風景などを見せていただくことになる。
ムジナモという、埼玉県羽生市の宝蔵寺池のみに生息する奇妙な食虫植物の研究を見せてもらったり、
親爺の現役時代から引き継がれている物理の実験器具などを見せてもらう(写真)。
あらためて大学というところが、勉学や研究のための場所であることを認識した次第。
父は良い職場にいたものだ。
まったく家族の知らない父の一面を垣間見たようで、不思議な気持ちになりました。
それから、意外と親爺さん・・・みなさんにしたわれていたみたいで、それもちょっと嬉しかったです。

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