先日の土曜は御徒町のインド料理店ヴェジハーブサーガで友人と久々の会食でした。
店名の通り、肉もアルコールも一切出さないピュア・ベジタリアン料理のお店ですね。野菜とは思えないボリューミーなお皿の数々は、本当にこの店でないと味わえない美味しさです。
インド人が営む宝石商の多い御徒町ですが、その多くはジャイナ教という仏教と同じ時期(約2600年前)に、ヒンドゥー教から分かれた宗教の人たちが営んでいます。
何でもその教義は徹底的な不殺生(アサンヒー)を宗とするもの。
農業ですら、クワで生き物を殺すとして禁じられているため、ジャイナ教徒の多くは商業に従事しているとのこと。
商売で人が死ぬことも多いですから、それもどうかと思いますが、そこは宗教の教義なので致し方ないことでしょう。
インド人口のわずか0.4%、445万人でありながら、インド商業の頂点に達する人たちなんだそうです。
ジャイナ教徒の人は現地で会ったことがないので、どんな感じか何とも言えませんが、約束を守るので信用があり、それで商売では成功する人が多いということです。
インドを旅行すると、大抵の商売人がウソつきなので(日本人基準で)、ほんまかいなと思ってしまいますが、だからこそ信用が大事なんでしょう。
ヴェジハーブサーガは、そんなインド人…特にジャイナ教徒の人たちを相手にはじまったお店だそうで、たしかにそのお味はお客さんを裏切りません。
その反対に世の中には、常に人を裏切ったり騙すことを常としている人間もいることは確かです。
ただ、それらを目の当たりにするほど、やはり誠実さと信用は計り知れない財産になるなと実感しますね。
人を裏切ったり、粗末にしたりということは、やってはいけませんな。
ただ、自分がどれだけ出来ているかは他人が決めることなので、何とも言えませんが、そこはジャイナ教を見習いたいなと思いました。