ダリ展~仏像/一木にこめられた祈り

昨日は久々に展覧会を2本見にいく。上野の森美術館のダリ回顧展と、国立博物館で行われている「仏像/一木(いちぼく)にこめられた祈り」展である。
もともとはクライアントから仏像展を誘われたんだが、いやはや、時間をやりくりして行った甲斐があったというもの! 特に仏像展は二度と見られないものばかり。言葉にできないほど素晴らしいものばかりで、2mくらいある背の高い外国人が恍惚とした顔で、いつまでも仏さまを見つめていたのが印象的でした。
「仏像/一木にこめられた祈り」展は、クライアントの女性と彼女を紹介した商社の友達3人(まあ、みんな友達なんだけど)で行ったのだが、その格闘技マニアの商人(あきんど)曰く
「どう、小暮。この仏像に勝てる?」
おいおい、仏像相手に勝てるも何もないだろうが~! 
それは「美術品としてもっと良いものができるか?」という意味なんだろうが、言葉通りに返事をすれば、勝てるわけがない。この時代、一生を仏像造りと信心に捧げた仏師たちが、魂を込めて一木に刻んだ結晶である。勝負など口にするのもおこがましいわい。
と、返事したら、さらにそいつ曰く・・・
「それなら、ダリには勝てるの?」
ううう、これも勝てるも何もない。ダリは私が絵を志した、きっかけの画家。親に勝てるかというに等しい質問である。
「結局、小暮は負けてばかりで弱いな~。でも、ここにあるミュージアムショップの絵だったら勝ってるかな~」とのこと。実はミュージアムショップの画家たちも、現時点で名声を勝ち得てる画家ばかりなので、まあ市場価格では負け負けなんだがね。まあ、作品は勝ってると評価してくれたんだからいいでしょう。
帰りは東北の味ひがし北畔で一杯。ホヤの塩辛やハタハタの塩焼き、アゴのさつま揚げなどは絶品。仏像を見て、心を洗われたあとのお清めでした。

ダリ展~仏像/一木にこめられた祈り” への2件のコメント

  1. 仏師
    画伯の実家の裏手のお寺で
    子どもの頃、不思議な光景を見ました。

    あれは、石で仏像を彫っていたのでしょうか、
    それとも、墓石か何かで、文字を刻んでいたのでしょうか。

    初老の職人さんが、一心不乱に鑿で石を刻みながら、これまた一心不乱にお経を唱えている。
    お経のリズムと、鑿に打ちつける小さな石を振り上げるリズムが絶妙に合っていて
    子ども心に、祈りを捧げながら仏様に近づきながら石を彫り上げる姿に、神々しいものを感じたのを覚えています。

  2. ああ、見たのですね
    かなこさん。その光景は、11/17発売の「るるぶ港区」に載せられる赤坂の絵地図に描いてあります。
    仏師のおじいちゃんがお念仏を唱えながら、六地蔵さまと閻魔さまを彫っていたんですね。
    今でもその石仏は浄土寺の中で見ることができます。
    よかったら購入し、見て、そして時間があったら歩いてください。まあ、何てタイムリーな話なんでしょうね。

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