アカデミー作品賞の新しい基準に見る差別と逆差別

アカデミー賞作品賞、2024年から新たな基準 
出演者・スタッフなどの多様性を求める

昨日、たまたま見かけた記事ですが、作品の中身と関係ない、出演者やスタッフの人種の数の平等性などが、作品賞候補の基準になるという話です。

特定の人種しか出てこない映画だってあるだろうに…まあ、そういう場合も考慮しての基準なんだと思いますが、「差別」に対して歪んだ忖度をしているように思えます。

さすがは、禁酒法を実行してしまった国。
ハリウッドは俳優もスタッフも民主党よりが多いので、2024年からは本当にこの基準が実行される思いますが、どこに行こうとしているのやら…ですね。

ジョン・ウエインの時代、映画「駅馬車」で、インディアン(現在の呼称はネイティブ・アメリカン)は悪役でした。
今では、そんな映画は間違ってもできません。 もっとも、「駅馬車」の中身は変わらないわけで、「ああ、昔はこうだったな」というのが健全な感じ方なんだと思います。

そういえば昔、かのマイルス・デイヴィスが、自分のアンサンブルに白人のビル・エバンスを入れた時に、黒人仲間から「何で、アイツは白人を入れたんだ」と揶揄されたそうです。
これは逆差別のひとつの例ですが、なんか、このアカデミー賞の基準に近い気もいたします。

ちなみにマイルスの歴史的名盤「カインド・オブ・ブルー」で、バックのピアノを弾いているのは、たしか白人のビル・エバンスと黒人のウイントン・ケリーでした。

アートなんだから、出来たものが良ければ何だって良いと思うのですが、如何でしょう。

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