熱狂の日~ヴィーノ・デッラ・パーチェ


昨日は義母と嫁で銀座に出ていく。義母の友達の書道展に行ったあと、銀座で食事をする予定だったが、どこもいっぱいでなかなか入れない。そこで、最初に予定していた長崎チャンポンの店「一点」に入る。混んでいると相席にさせられる大衆食堂だったので(実際相席にさせられた)、一度はやめようということになったのだが、義母は贅沢の好きな人ではなく、安くて美味しいものが好きな人なので、別に構わなかったようだ。ここのチャンポンと皿うどんは本当に美味しいし、義母は堅焼きそばが大好きだそうで、社交儀礼ではなく本当に満足してもらったようだ。
チャンポンのあとは銀座をブラブラして、当初予定していた「熱狂の日~モーツアルト」のコンサートで国際フォーラムに行く。私と嫁は前からチケットを買っていたが、たまたまその演目・大ミサ曲は席が空いていたので、3人で聴くことになる(席は別々)。それにしても、生誕250年の今年は大変なモーツアルト人気で、5000人入る国際フォーラムAホールがほぼ満席だ。ただ、モーツアルトにしては有名でない曲ということもあって、中盤ウトウト眠くなる。嫁もスヤスヤ眠っている。まさにモーツアルトは天国の響き・・・か?

一旦帰宅したあと、嫁と私は西麻布に食事に行く。最初は南欧料理の店に行く予定だったが、その店のクーポンを印刷したところホットペッパーと書いてあったので引いてしまう。ホットペッパーに載ってる店って、言っちゃわるいけどロクな店がない。ま、何のためのホットペッパーかって感じだよね~。ビール1杯くらいサービスしてもらっても、不味かったら意味ないもんな(まあ、この店がわるいと決まったわけではないが・・・)。
いちおう南欧料理の前まで行ってみたものの、そのまん前に「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」という、イタリアンの店が気になり、そちらに入ることにする。だが満員と言われ、他を探そうとした瞬間、死角からものすごく濃い顔のおじさんがスッと現れて、30分後には空くと思うので電話します、と言う(イラスト参照)。
おお、おお、おお~! これは何と面白い顔! 見たこともない分厚さ! 思わず描きたくなる顔!(で、描いてしまったけど、そっくりのはずです)。そして、このオヤジなら旨いものを運んできてくれるかもしれない、と期待させる顔(そう思うのは私だけか?)!
このおじさんがものすごく気になったので、はたして30分後、電話を待って店に入ったんだが・・・いや~、これが期待以上でした!
個性的なおじさんの名は内藤さんというソムリエで、イタリアワインに関しては右に出るもののない人らしい。料理もコースで5500円と高くはなく、ワインも1本5000円から出してくれる(飲んだのはダブルッツオのワイン)。普段、そんなに飲まない嫁も、よほど旨かったのか飲むわ飲むわ、あっと言う間に2人で1本を開けてしまい、足りないのでキャンティ・クラシコをグラスで2つ追加する(このキャンティも素晴らしい!)。
で、メニューだけどアンティ・パストに豚のほほ肉のパンのせ。
プリモ・ピアットにトスカーナ風の豆、肉、野菜の煮込み卵とじ。イカのラグーソース(ミートソース風)合えのスパゲッティ。パンチェッタ(ベーコンの一種?)と空豆、グリーンピース合えの生パスタの3品。
セコンド・ピアットは欧州鶏とイベリコ豚の塩焼きで、5500円。ワインも料理も旨い!
興味のある方はぜひ一度行って下さい。料理も美味しいが内藤さんの濃厚きわまりないキャラ(濃いのは見かけだけです。ひかえめなおじさんですよ)と蘊蓄も一見の価値ありで、大満足の一日でした。

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