昨日の夜9時頃のことでした。
妻がワサビ菜や菜花などでサラダを作り、私はカレーの準備を完了。
さて食べようとした時、妻が「水道が出ないけど」と言いました。
たしかにキッチンの蛇口はウンともスンとも言いません。続いて、風呂や手洗い場の水も見てみたら、同様に出ません。
あらら。
このマンションに15年以上住んでいるけど、こんなことは初めてです。
不審に思いお隣さんと、そのまた隣に聞いたところ「ちゃんと出ますよ」とのこと。
水道料金は引き落としで払ってるはずだけど、何かの手違いで払ってなくて止められたとか?
手違いで未払いになっているかとも思って、ネット口座をチェックしようとしたところ、にわかに廊下が騒がしくなり、やはりお隣さんもその隣も水が出なくなったと騒ぎはじめました。
3階も1階も(拙宅は2階)同様に出なくなり、どうやらマンションのタンクか給水システムに問題が出たもよう。どうやら水道料金を未払いしてたワケじゃなさそうで、一安心???
いやいや、水が出ないという事態には変わらず、 あるものがないというのはまったくもって困ったものです。不幸中の幸いというか、風呂の水は流さずにいたので、トイレと手を洗う、それから食器を水に漬けおくくらいはできそうです。
うちのマンションは先の東京オリンピックの年に建てられた古いもので、実はエレベーターも現在修理中。マンション地主さんの庭の水道は別ルートで水が出ることもあって、住民がゾロゾロとバケツを持って降りてきました。5階とか4階の人は大変です。
やがて大家さんが地下にある給水ポンプの鍵を持ってきたので、下におりることに。
地下のポンプ初デビューの妻は「これが映画だったら、最初にクリーチャーに食い殺される役だよね」なんて、呑気なことを言うてます(笑)。
まあ、出ない事態は仕方ないし、鍵がまったく合わなかったので私たち夫婦は近くのコンビニで水を買い込むことにしました。まあ、開けたところで何ができるはずもなし。ヘタにいじって本当に壊したりしたら、それこそシャレになりません。
そのうち地主さんが管理会社と連絡をとって、すぐに来てくれることになりました。
「このまま水が出ないと生活できないね」
「実家に一時お世話になるかね」
「とりあえず、今日は何とかなるから戻ってカレーでも食べよ」
なんて、言いながらコンビニから戻ると、管理会社の人がすでに到着。私たちの部屋番号を教えてカレーを食べていると、開けっ放しになっていた蛇口から「シャー!」と水の出る音がしました。
やった!
意外に簡単に解決したぞ。
管理会社の人に聞いたところ、2本あるうちの1本のポンプに不具合があり、スペアのポンプで復旧させたそうです。
それにしても日本人は災害慣れしてるというか、マンションのみなさんもうろたえず、ちょっと楽しんでいたくらいの感じがありました。まあ、本物の災害に遭遇したら、そんなものではないでしょうが、心の余裕は大切かなと思いました。
災害の予行演習と言いますか。あるものがないのは、ほんの1時間でも不自由なもの。行き届いたインフラの生活に感謝ですね!