先日、「怖い絵」展をご一緒した人のご子息が、「IT イット“それが見えたら終わり”」 を見に行ったという話になり、それなら「怖い」ついでに行ってみようということになりました。
スティーブン・キングの小説はいつも途中で挫折するのですが、映像化された作品はなぜかほとんど見ています。小説はこんなに長くする必要があるのかと思うのですが、映画は適当に端折ってくれるので、楽に見られるのですね。
“IT“も長くてわかりにくい原作はスルー。
公開作は以前PART1とPART2に分けて作られた前作ムービーのリメイクで、どちらも見てるはずなんだけど、悪魔のピエロ・ペニーワイズ以外はまったく記憶になく、初めて見る感じでした。
今回の公開作も、2本作る予定のうちのPART1だそうで、PART2は今回子供だった人たちが27年後、大人になった時の話になるようです。
結論から言うと、かなり面白い!
怖さは「お化け屋敷」のコワさで、びっくりはするけど、見たあと残らないコワさって感じでしょうか。テイストは同じ原作者による、まさに「スタンド・バイ・ミー」と少年ジャンプを足して2で割って、ホラーにしたような内容でした。
特筆すべきは登場する子役がみな素晴らしかったことでしょうか。
「スタンド・バイ・ミー」では、故リバー・フェニックスやキーファー・サザーランドらを輩出していますが、今回の「IT イット“それが見えたら終わり”」でも、将来ブレイクする俳優が大勢出る予感がいたします。
特にベバリーを演じた女の子は素晴らしく、すでにブレイクしているかも。
ともかくも2時間楽しめる、お化け屋敷的ホラーですが、このデリー(DERRY)って田舎町にだけは住みたくないな。
悪童がいじめをする場面も、“いじめ“というより「暴行」「殺人」といった、立派な犯罪行為をしています。アメリカの田舎って、こうなのかな?
スティーブン・キングの作品には、よくこういう田舎町が舞台になりますが、けっこうリアリズムなのかなと感じてしまいました。