浅田選手の母逝去~帰国も間に合わず


浅田真央選手のお母さまが逝去され、
それがまだ48歳の若さだったのにびっくりしています。

私の場合、一昨日が父の命日だったわけですが、
親爺は介護生活をしながらも81歳まで生き、母もおかげさまで健在な身、
浅田選手の心中や想像だにできません。

母危篤の知らせを聞いて、カナダのケベックで行われてる
グランプリファイナルという大会を急遽キャンセルした浅田選手ですが、
ツイッターをはじめとするネット上では、それを非難したり擁護したり、
ちょっとした騒ぎになってますが・・・そっとしてあげようって感じでしょうか。
(お前も黙れと言われそうですが)。

たしかに歌舞伎役者のような芸人の世界では、
親が危篤でも舞台に立つという不文律がありますが、
それは観客も含めたファンと役者全体の世界が、暗黙の中で決めた話です。

フィギュアスケートなどスポーツの世界で、親が危篤の場合に
大舞台に立つか立たないかは、家族と本人が決める話であって、
チケットを買うわけでも何でもない、関係ない人に言われるスジの話じゃありません。

歌舞伎の世界で、役者の親が危篤だった場合、
観客にそのことが知らされることはありません。
親の危篤をおして舞台に立つ姿は感動的かもしれませんが、
大抵の観客は、目の前の役者が「ハハ、キトク」ということを知ったら、
それでも舞台に立てよとは思えないし、言えないでしょう。

浅田選手のお母さまのように、すでに報道が行き渡ってしまった以上、
ケベックの観客だって、舞台に立てよとは思わないはずです。
あなた、そこまでして浅田選手を見たいのですか?・・・って感じかな。

「もうファンやめた」なんて言ってる人もいますが、
もう少し深く考えてくれよって言いたいですね。

浅田選手欠場を非難する人は、別に心が冷たいわけじゃないだろうけど、考えが浅い。
「プロは親の死に目にでも舞台に立つべし」という不文律を間違えていると思います。

不文律はあくまで暗黙の了解であって、ルールじゃありません。
歌舞伎のような特殊な世界は別にして、誰もがしなければいけないことじゃないし、
人に言われて決めることじゃないのです。

いちばん浅田選手の欠場に心を痛めていたのは、お母さまご本人だったに違いありません。
お若いのに本当に気の毒です。
浅田匡子さまのご冥福を心よりお祈りいたします。
(ともかくも真央ちゃんは日本の宝。応援してあげないとね)。

写真は霧島は塩浸温泉。
坂本龍馬とお龍が、日本初の新婚旅行の滞在地として知られる名所でおます。

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