ヘビロテ対決、チャイコフスキー vs モーツアルト


先日、大相撲9日目をあ@花さんと見に行った時、
唯一相撲以外の話題になったのが、
仕事をするときのBGMが、なぜ同じ音楽を繰り返し聞くのかということでした。

あ@花さんのブログによると、ただ今ちゅん平さんの原稿を編集しているそうですが、
スメタナの「わが祖国」ばかりをヘビロテしてるとあります。

私も仕事中にかける音楽は(音楽禁止の職場もありますね。失礼いたします)、
けっこう同じものを何度も流すことが多いのですが、
たぶん脳がその時に合った音楽を選ぶのでしょう。

興味深かったのは、あ@花さんの場合はスラブ系などの重厚な音楽が多いんだけど、
私が何度も音楽を聴くときは、モーツアルトとかシューベルトといった、
あんまり脳みそにひっかからない音楽が多いのです。

彼女にとってモーツアルトはみんな同じに聴こえるそうで、
それはそれでわからないでもないけど、
モーツアルトは世界中の人が好きだと思い込んでした私にとってはびっくりでした。

それで思い出してみたんだけど、
実際はモーツアルトがそれほど人気のない国はけっこうあるらしく、
その代表格がロシアなんだそうです。
(たぶん、インドもそうだと思うけど、ご存知の方はご教示のほどを)。

かの大指揮者フルトヴェングラーも、
「ドイツでのシベリウスの不人気。北欧のブラームス嫌い。
 あのモーツアルトですら、ロシアにおいての無関心に遭遇した」
という言葉を残してます。
(彼に言わせると、どの国でもまんべんなく好まれてる作曲家はショパンだそうです。
 ショパンも好きだけど、食パンも好き・・・なんて、ウフッ♪ )。

これでスコアが読めたら分析がけっこうできるんだろうけど、
たしかにチャイコフスキーとかスメタナと、モーツアルトって相容れないところがあるのかも。
(私は両方オーケーですが)。

作曲家の故・江村哲二氏に言わせると、
作曲家は自分の体内に流れている宇宙のリズムを(人体も宇宙の組成物ゆえ)見いだして、
五線譜に移し替えていく職業なんだそうです。

つまり、その音自体がもともと自分の中に存在していて、
体の中で響いているものを楽譜として表現する行為が作曲だというのですね。

ベートーベンの5番の、タタタターという4つの音はその典型というわけです。

この話は証明のしようがないんですが、
たしかに体内にある水というか血の流れが、その時に必要な音楽を求めている感じはありますね。

ちなみに私が今ハマってる音楽はドボルザークの弦楽四重奏「アメリカ」。
あ@花さんの「わが祖国」にかぶりますが、大抵は真逆な音楽を聞いていてこんなこと珍しいです。

もしかして、ちゅん平の本・・・すごく期待できるかもよ。

写真は大相撲九日目、稀勢の里と豊真将の立ち合い前でおます。

ヘビロテ対決、チャイコフスキー vs モーツアルト” への2件のコメント

  1. ドイツ系とスラブ系
    こんにちは^^大変興味深く読ませていただきました。
    ドイツ系の音楽が肌に合わなかったからこそ、スラブ系では近現代にオリジナルの音楽がたくさん生まれたのかもしれないなあ~と思いました。
    ちなみにわたしもモーツアルト苦手でついでに言うとショパンも苦手ですA^^;すきなのはフランス、ロシアものです。

  2. なるほど
    ヒラモコさん、おはようございます!

    はじめまして、でしょうか?

    >ちなみにわたしもモーツアルト苦手でついでに言うとショパンも苦手ですA^^

    ショパンとモーツアルトはだいぶ違いますが、
    そういう方はけっこういらっしゃるみたいですね。

    フランスもある意味で民族色の強い音楽ですね。
    バッハやモーツアルトは記号的な要素は音楽に色濃く残りますが、
    チャイコフスキーやラベルにはそうでない音がいっぱい入ってるという感じかな。

    記号的なものからの脱却というのでしょうか。
    興味はつきないところです。

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