この作品は2008年、12月7日に世を去った
わが父・小暮陽三との思い出を描いたものです。
馬齢を重ねながらここまで生きてきたわたくしですが、
生涯「師」と言える人を、
ひとりだけ選べと言われれば、
迷うことなく父・ 陽三の名をあげるでしょう。
人からは「どこに出しても恥ずかしくない不肖の息子」
と呼ばれるわたくしですが、
その中でひとつくらい親孝行したことを上げるとすれば、
最初で最後となった親父との共著でありましょう。
念願だった父・小暮陽三氏との共著が
PHP研究所より発売の運びとなったのは2008年の12月7日。
完成した本を手にして喜んでいた父ではありましたが、
発売後からわずか3ヶ月・・・親父は帰らぬ人となりました。
相対性理論・宇宙論・量子力学。
この1册に父が生涯を捧げた物理学の多くが凝縮されています。
ロマン溢れる「ブツリ学」への招待
◇ガイダンス 物理の楽しい学び方・・・本書を読むにあたって
■1時限目 特殊相対性理論・・・光の速さに近づくとどうなるの?
■2時限目 一般相対性理論・・・重力で空間が歪む~宇宙への旅
■3時限目 量子力学・・・摩訶不思議なミクロの世界を探検しよう
昭和2年2月3日東京浅草生まれ。
著書に「絵でわかる相対性理論」「量子力学入門」(実業図書)
「基礎と応用、統計力学」(森北出版)など多数。
平成20年12月7日、逝去