羽黒洞・絵の中の神と仏展


昨日は湯島の羽黒洞さんに絵の中の神と仏展を見に行きました。
羽黒洞さんは主に古美術を扱っている格式のある画商さんですが、
今は何代目かにあたる若い女性が店をリードしています。
写真の絵は薬師三尊像の脇侍で、おそらくは観音菩薩でしょう。
こちらは室町時代の作品だそうですが、微妙に線が曲がって描かれていて、
何となく他人が描いた気がいたしません。
いや、そんなことを言うのはおこがましいか。

仏像は天平時代から平安にかけて作られたものがダントツに美しく、
江戸に入ると俗っぽく、美術的な価値も下ります。
ただ、一方で天平時代の崇高さはなくなるものの、ぐっと親しみやすくなるんですね。
法隆寺などに行っても、江戸の頃に彫られた狛犬などは、目立って俗っぽいのですぐわかります。
あの奈良の大仏も2回焼けていて、最初に作られた天平時代の台座が一番美しい。
胴体は室町、顔は江戸時代に作られたもので、だんだん俗っぽくなっていく。
でも、その俗さ加減が江戸の魅力ともいえるでしょう。
江戸の中期に流行った青面金剛(しょうめんこんごう)の絵がありました。
青面金剛は民間信仰で庚申塚とペアになっていて、
この時代に無病息災の仏さまとして流行ったものです。
関東地方には石仏が多いのですが、絵ははじめて見ました。

仕事がたまっていたので、家と画廊の往復になってしまいましたが、
画廊のすぐ近くには旧岩崎邸もあり、なかなか趣のある地域です。

羽黒洞・絵の中の神と仏展” への4件のコメント

  1. Unknown
    はじめまして、赤坂在住のすずめと申します。

    このポスターを見て子供のころの事がフラシュバックしました。
    私が小学生のころ父が連れて行ってくれてたのは、上野の国立博物館。遊園地ではなくて。
    父は仏像マニアだったのです。

    仏像は平安時代までのが良いとのご意見にはうなずかれます。その時代の精神性が反映されるのかもしれません。

    この展覧会は会期がおわっているので、久しぶりに国立博物館に行ってみようかなと思っています。

  2. こんにちは、すずめさん
    すずめさん、ようこそ!
    こちらこそはじめまして。
    国立博物館には素晴らしい展示物がありますが、
    仏像を堪能するなら、やはり寺がいいですね。

    近場なら鎌倉の浄光妙寺と覚園寺がオススメで、
    阿弥陀さまと薬師さまの素晴らしい仏像があります。
    浄光妙寺(0467-22-1359)は木、土、日、祝日のみ。
    10:00~12:00と13:00~16:00
    覚園寺(0467-22-3350)は夏休みがありますので、
    要確認です。

    ところで、この話とまったく関係ありませんが、
    先日DVDで「エディット・ピアフ~愛の讃歌」を見て
    感動しました。
    ピアフ(すずめ)さんのお越しを、
    勝手に縁起よく嬉しく思ってるところです。

  3. 鎌倉のお寺
    鎌倉は近いのに久しく行っていません。
    浄光妙寺と覚園寺、丁寧に教えていただきまして
    ありがとうございます。
    鎌倉にはたしか かの快慶作の仏像があったかと。
    うろ覚えですので、調べて行ってみたいです。

    そうですかピアフは雀という意味でしたか・・・
    恥ずかしながら知りませんでした。
    ピアフと同じ名前で光栄です。

  4. 拙著に
    「ぶらり鎌倉スケッチ散歩」という本があります。
    http://www.masuo-san.com/page6-1.html
    絶版、というより出版社がありませんが、古本はアマゾンで購入できます。
    まあ、古本ですので別に買わなくてけっこうです。いちおうお見知りおきのほど。

    11月は銀座で個展をします。よろしければぜひお越しくださいませ。

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