仏像がいっぱい2

建立・摩利支天(まりしてん)

 摩利支天とは聞き慣れない仏さまだと思います。
 猪に乗り天女の姿で描かれることが多かったと言われますが、
現在でも摩利支天を祀っている社寺は、
上野アメ横近くの徳大寺くらいとたいへん少ないようです。

 しかし、ひとたび摩利支天が加勢すれば、向かうところ敵なし。
勝利の女神として戦国時代には人気があり、
あの楠木正成も尊崇していたといわれます。
 この作品の摩利支天のモデルは、
鎌倉は材木座近くにある五所神社のもの。
詳しくは拙著『ぶらり鎌倉スケッチ散歩』を参照くださいませ。

 司馬遼太郎の『梟の城』に、
摩利支天洞玄という忍者が登場します。
映画では永澤俊矢が演じてました。
(あの作品……CGを駆使してるんだから、
中井貴一がバカ笑いしてる時に見える金歯も
修正しておけばよかったのにね)。

レゲエ観音

レゲエ観音というのは、
さほど深い意味はありません。

ただ、密教の祖のひとりである
金剛智(こんごうち)などは南インド、
チェンナイ(マドラス)近辺のご出身。

仏教と青い海はあまり結びつきませんが、
実は南国の青い海、
白い浜辺のようなところで育ったといえなくもありません。

え? レゲエはジャマイカだから全然違うじゃないかって?
まあ、かたいことは抜きに・・・。
それにインド人はレゲエが大好きだし、
いいじゃありませんか。


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