インドへの扉

インド…飛行機で10時間、時差は4時間。
そしてお釈迦さまの生まれた国であり、仏教発祥の地であるというのに、
あまり私たちはインドのことを知りません。

 インドを語る上で語られるステレオタイプな表現に
『好きになるか、きらいになるか、どちらかだ』という言葉があります。
 でも、そんなのどこの国だって同じこと。


ただ特にインドの場合は、
旅とトラブルがセットになってついてくるから…
快適な旅行が好きな人にはキツいっていう話です。
 インドもちょっとした知識でずっと面白くなりますから、
ゼヒゼヒこの部屋でおくつろぎのホドを!


ヒンドゥー教って何?

 インドをよく知らない人のために、ヒンドゥー教についてご説明いたしましょう。
ヒンドゥー教は日本でいえば神道・八百万の神…いわゆる民族宗教にあたります。
特定の開祖や教義がないのが特徴で、
基本的にインド人として生まれない限り信徒になることはできません。

 ヒンドゥー教も神道同様、八百万の神。神さまが大勢いらっしゃるのが特色です。
 星の数ほどおわすヒンドゥーの神さまも、
大きくシヴァ派とヴィシュヌ派に分けることができます。

シヴァは破壊神。ヴィシュヌは世の中を維持する神。
(他にも創造神ブラフマーという神さまがいるのですが、
現在はあまり信仰されていません)。
 シヴァのファミリーには象頭神ガネーシャなどが、代表格。
日本でお馴染みの弁天さまも、
シヴァの妃パールパッティが原型だと考えられています。


乳海撹拌(にゅうかいかくはん)

 ヴィシュヌはさまざまな姿に変身することで知られている神さまです。
 インドの古代叙事詩『ラーマヤーナ』の主人公ラーマ王子や、
古代インドの英雄クリシュナをはじめ、
魚やカメ、猪、半人半獅子(ナラシンハ)と、
その変身ぶりは千変万化。
 これはその昔、ア−リア人が侵略してきた際、
先住民を統治するため、自分たちのバラモン教(ヒンドゥー教の原型)に、
彼らの英雄や神さまを取り込んだためといわれてます。

 乳海撹拌とはその中で、ヴィシュヌがカメに変身する話。
 その昔、力を失った神々が、アスラ(魔神)に追いやられた時期がありました。
 神々がヴィシュヌに助けを求めたところ、マンダラ山を棒にし、
龍を綱に乳海を攪拌するように命じました。
ヴィシュヌ自身も巨大なカメに変身し、攪拌の軸になると、不思議や不思議。
そこに不老不死の霊薬アムリタが得られたのです。
 奪い返そうとしたアスラをヴィシュヌは退治し、
神々は再び力を得たという話です。
 
 上代では神も悪魔も善も悪も、
あまり区別がなかったという代表みたいな話といえましょう。

 

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