毒入りメルヘンの部屋2

Kim the Lizard

 彼女の名はキム。
見かけは恐いけど、中身も10 倍恐ろしい女性です。

 どう恐ろしいかって?
 見たとおりだよ。性格がいいようにみえますかね?

 こう言うと女の人に怒られるかもしれませんが、
男の場合は悪役協会みたいな人が、意外にいい奴だったりするけど、
女の人の場合、見た目のこわい人は、
中身はもっとコワかったりしますよね。

 私の知る限り、見かけがキツそうで実はやさしいとか、
強欲そうだけど実は無欲という女の人はあんまり見たことがありません。
(女の人の方が正直なのかね?)
 Dヴィ夫人やら、タイホされたSチーも、
見かけの10乗くらい恐ろしそうだけど 、いかがなものでしょう?

この件に関しては、女性のご意見をうかがいたく存じます。
その際はお手柔らかに。

 そうそう。
女性サイドから聞いた話ですが、
見かけがちょっとかわゆくて、
中身はマグマのようにドロドロしている女性も大勢いるそうですが、
キムとどっちがコワいのかな……。


Eat me!  I'm Blowfish

 この絵にテーマはありません。

 作り手がモノを形にする時には、
ハッキリとテーマや考えがある場合と、
手が勝手に動いてできてしまったケースとがあります。

どちらがいいとか悪いではなく、
できてしまったプロセスの問題ですね。

 日本の国語授業では、
「作者の言いたかったことを答えよ」といった教育が盛んなため、
手が勝手に動いてできてしまった作品にも、
「作者の意図」を答えねばならないことがしばしばあります。
 でも作家にコンセプトがあったか、なかったかなんて、
時とすると意味なかったりするんだよね〜。
 
たいていの私の作品にはコンセプトがあるのですが、
「毒入りメルヘンの部屋」の展示作品に
そのようなものはありません。
単にフグが食べたかったから描いただけです。

 それにしても、英語のBLOWFISHという響きは、
あまりに即物的な表現でおいしそうじゃありませんね。
ま、アメリカ人の多くは
フグは毒で食べられれないと思ってる人が多いみたいですから。

 コンセプトというなら、
このフグは毒ばかりで食えないフグを表現したかった
…ということになりましょうか。


Leonardo the Spider

 この子は前ページ"Boy Amadeus"と同じキャラクターです。
違うのは目が6つあること。
実際のクモは目が8つあったと思いますが、
これはデザイン上の関係です。

アマデウスくんが化けると、
クモのレオナルドになります。

 6つ目というのは、私のアイデアではありません。
 メキシコに造型作家にセルヒオ・ブスタマンテという人がいて、
彼の作品に目がいっぱいあるキャラクターがでてきます。

メキシコでは有名な作家ですが、
残念ながら、日本で彼の作品をまとまって見ることはできません。

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「毒入りメルヘンの部屋」は3部屋です

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