真田広之が日本人はじめてのエミー賞を受賞したことで、俄然注目の海外ドラマ『SHOGUN 将軍』ですが、はじめて通して視聴しました。
抜群に面白かったです!
原作はジェームズ・クラベルの小説で、年配の方は1980年に三船敏郎と島田陽子のドラマ化が大ヒットしたのを覚えているかもしれません。
私は小説も旧作も目を通しておらず、まったく白紙の状態で見たので少々驚きました。
あ、 このドラマは徳川家康をモデルにしているのね。
『SHOGUN』というタイトルもまんまというわけです。
制作にあたって変な日本にならないよう、真田広之さんが色々細かく指示したといいますが、さすがに上手に作り上げています。
物語はフィクションですが、実在の人物をモデルにし、史実の人間関係を踏まえて置き換え構成しています。
真田広之演じる虎永のモデルは言わずと知れた徳川家康で、それに対する石堂和成(平岳大)は石田三成をモデルにしています。
この二人が五大老という設定はそのままですが、 ドラマの力関係は虎永の方が弱く、石堂側が強いことになっています。物語的には敵役が強い方が面白いからでしょうね。
そして鞠子(アンナ・サワイ)のモデルは言わずと知れた細川ガラシャ、按針はウイリアム・アダムこと三浦按針のまま。
樫木藪重(浅野忠信)は本多正信がモデルらしいですが、かなり違った人物設定なのが面白い。
ハリウッドに出てくる日本人は、『ティファニーで朝食を』のユニオシにはじまり、微妙な立ち位置のキャラクターが多かったのですが、今回の『SHOGUN 将軍』はフィクションながら、あるべき日本の姿を伝えていると思いました。
フィクションもわかって創作しているのと、知らないで創作しているのでは大違いですが、このドラマは明らかに前者の方ですね。
ただ、ドラマは拍子抜けするような終わり方をしますが、これは続編狙いかな。
「竹千代君がゆく!」
徳川家康四百年祭に合わせて、家康公のご幼少を描いた作品です!
こちらは静岡市のホームページにジャンプします!
半世紀ほど前の海外では、日本と中国を完全に混同している人が多かったものですが、実際に訪れる人も増えたのか、区別できる人が多くなったように思えます。
ともあれ、こういう形で日本が世界に発信できることは、誠に喜ばしいことでもありますので、ぜひみなさまご覧くださいませ。
あ、このドラマを見てオータニさんの兜の出どころが初めてわかった次第です。