サントリー美術館『英一蝶(はなぶさ・いっちょう) 風流才子、浮世を写す』展、見てきました〜絵の中に吉田類さんみたいな人がいて面白かったです!

連休最終日は、サントリー美術館で開催中の『英一蝶(はなぶさ・いっちょう) 風流才子、浮世を写す』展を見てきました。

いや、さすがはサントリー美術館!
王道の素晴らしい展覧会でした。

意外だったのは、宣伝文句にもある「没後300年」という言葉です。
慶安4年、1651年ですから関ヶ原の合戦から半世紀後に生まれたわけで、わりと昔の人だったのですね。

江戸の絵師として、北斎や川鍋暁斎などの幕末の絵師と一括りに思い込んでいたので、そこはちょっとした驚きでした。

英一蝶が活躍したのは五代将軍・綱吉の時代ですが、47歳の時に生類憐みの令を茶化した罪で、三宅島に流罪となったそうです。
そこは何とも江戸の絵師らしいところ…と言いたいところですが、どうやら冤罪だったようですね。綱吉の死後、江戸に戻れるようになったのは、それかもしれません。

島流しは政治犯をはじめ、こうしたインテリ層が流されるため、おのずと文化レベルが上がりますね。

この頃は、その名をとって島一蝶と名乗っていましたが、流罪になった12年間に、それなりの島生活を楽しんでいた風が伝わります。絵を見てもわかりますが、基本ポジティブで明るい人だったように思えます。

でも、本当に素晴らしいのは江戸に戻って、英一蝶を名乗るようになってからでしょう。

こちら展示物の中で、唯一写真OKの屏風絵は、それをあらわしていますね!

江戸に戻ってからは、積極的に仏画や花鳥画を描いていますが、やはり素晴らしいのは風俗画でしょう。

初期の絵にも、池に顔を突っ込みながら、酒の盃だけはしっかり持っている、吉田類さんを彷彿とさせる図がありました。
きっと、実際にそんな人がいたんでしょうね。なんだか他人に思えない気がするのは私だけでしょうか。

展覧会は11月10日までやっていますので、また何度か足を運ぼうと思います。

ともあれ必見の展覧会ですよ!

 

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