ネタバレあります
昨日、六本木ヒルズで今さらですが「ハウス・オブ・グッチ」を見てきました。
いや〜、さすがリドリー・スコット監督。面白かったです。
なんの予備知識もなく、今のグッチにグッチ家の人がいないことぐらいしか知らず、「マウリツィオ・グッチ殺害事件」も、この映画を見て初めて知ったのでびっくりでした。
これじゃ、グッチブランドが他の資本に取られても仕方ないよね。
それにしても役者が揃ってますね。
私は途中までガガさまが、グッチに嫁ぐパトリツィア・レッジアーニとは気づきませんでしたし、夫のマウリツィオ・グッチがあのスターウオーズのカイロ・レン役のアダム・ドライバーとはわかりませんでした。
役者って化けますね!
グッチ総帥アルド・グッチは、ゴッドファーザーのマイケルとはまったく違うアル・パチーノ。
アルドの兄、ロドルフォはジェレミー・アイアンズ。個人的には「ダイハード3」のテロリスト役が印象的だったので、おじいちゃんになってびっくりしました。
総帥の三男、奇人デザイナー、パウロはジャレッド・レトという役者ですが、 バカの役はバカにできないという見事な演技でした。
最初のうちは仲が良かったパトリツィアとマウリツィオが、権力の移譲が絡んでいくうちに険悪になっていく過程も見もの。
あそこまで言ったらアカンこと言うたら、そりゃ夫婦関係なんて、そこで終了だよねと思いながら見ていました。
西洋人の夫婦って、あーゆーケンカするのかね?
そりゃ、殺人事件に発展するかもと考えてしまいました。
誰一人として共感できる人間が出てこない映画ですが、最後にグッチを買い取るアラブ資本の人たちが一番正論だったかなという感じでした。
実際のグッチ家の内情は、映画よりはるかにカオスだったそうですが、いや〜人間とは恐ろしい。そんなことを思いました。