1985年に初回放送だった「澪つくし」ですが、BSプレミアムの再放送で話題になっているようですね。当時、最高視聴率が55.3パーセント、平均視聴率44.3パーセントという、今ではありえない数字にも関わらず、当時大学院生だった私はまったく見ておらず。
今は早起きの私ですが、学生時代にその放送時間は寝ていたということもあるのでしょう。
わが家では1985年制作の朝ドラ「澪つくし」にハマっています♪
それが今頃になって、すっかりハマってしまい、昔のドラマの腕力にひたすら感心しているところです。
個人的に朝ドラの戦時中というのは、好きではありません。
お約束に陰気くさく説教くさいからですが、、澪つくしも例外ではないにも関わらず、見てしまうんですね。それは36年前にはスタッフやキャストの中に実際に戦争体験をした人間がいたこともあって、そのリアリティが違うからでしょう。
昨日の津川雅彦の久兵衛と、今朝の桜田淳子の律子が亡くなる場面などは、その死化粧が本当にすごい! 実際の死体というのは、生きている人間が演じきれないもので、まさに抜け殻なのですが、その物体感に肉薄する感じでした。
また、銚子の漁師や醤油職人が、今ではいないような無頼の徒ばかり。
テレ東の「昼めし旅」には、しばしば本物の漁師さんが出てきますが、いまどき、こんなガラの悪い漁師なんていないよね。
今では放送できないような差別セリフがいっぱい出てきて、まあまあ…(笑)
よくもわるくも、この時代でないと出来なかったドラマでしょう。
そういえば、2022年放送予定の大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」ですが、「応仁の乱」の呉座(ござ)勇一先生が時代考証を担当することになっていたのが、ツイッターの不適切発言を理由に、自ら降板になったとか。
詳しいことはわかりませんが、時代劇にジェンダーやフェミやLGBTに考慮しないといけない時代になったのかと、勝手に思った次第です(誤解でしたら、どなたかご指摘いただければ幸いです)。
それはいずれ別の機会に。
また、当時はまったく良いと思わなかった沢口靖子さんですが、この人のすごさが、今になってようやくわかりました。
全部、演技が同じなのに、見てる方で勝手にかをるの感情を想像してしまう。
役者は1にカン、2にガラ、3にナレなんて言いますが、まさに役者はガラを地で行く人なのでしょう。
俳優やアイドルの中には、なぜかプロデューサーの目に止まってしまう人が少なくありません。原宿で何度もスカウトされたアイドルや、友達のオーディションについていったら、自分がスカウトされてしまう人。
それが沢口靖子さんなのでしょう。
未見だったゴジラ対ビオランテが見たくなりました。
今でも女優として活躍しているのは、本人の努力もさることながら、生まれ持った資質も大きいのだと思いました。