桃太郎は侵略者?〜それとも話し合いで解決?

最近の童話は「桃太郎」が鬼退治をせず、話し合いで解決するという話を聞いてびっくりしたのですが、ネットを検索したら、そもそも、この話に異論を挟んでいた人は過去にいっぱいいたようですね。

たしかに鬼の側から見たら、桃太郎は侵略者ですね。福沢諭吉翁はこうおっしゃってます。

「桃太郎が鬼ヶ島にゆきしは、宝を盗りにゆくと言へり。けしからぬことならずや。宝は鬼の大事にして、しまい置きし物にて、宝の主は鬼なり。主ある宝をわけもなく、盗りにゆくとは、桃太郎はぬすびとゝも言ふべきわるものなり。」

いや〜確かにそうですね。
幕末の時代に欧米の列強が、いかに植民地を搾取していたかを知っていた人ならではの正論です。あの芥川龍之介も、桃太郎悪人論者だったらしく、そもそも桃太郎の物語がツッコミどころ満載というわけで(笑)。

まあ昔話というのは、そういう善悪の拠り所が何だかわからないものが多いので、それは致し方ないところでしょう。

でも、個人的には桃太郎が「話し合いで解決」はダメな考え方だと思います。

飯山陽「イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観」〜
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先日の記事でも書いたように、相手がイスラム原理主義(いや、イスラムそのもの)だったら、相手の結論が決まってますから、話し合っても意味がありません。

そもそも「話し合いで解決」と言ってる人たちは、私から見ると「話し合い解決原理主義者」に思えます。そもそも解決する気がない相手だったら、どう話し合いをすれば良いというのかな。

「話し合いで解決」と言う人に限って、自分の意見を曲げる気がありません。相手が、話せばわかると思い込んでいるのは、何より自分の考えを変える気がない証拠です。

交渉で成り立たないことでも解決策は、初めから付き合わず距離を置くとか、出るとこ出て第三者に決着つけてもらうなど、方法は色々ありますね。一番、やってはいけない最終手段が戦争ですが、これも実は現実案のひとつです。とことん避けるべくではありますが。

「話し合いで解決できないことは何もありませんよ」

そこのアンタ! そんなウソ、子供に教えたらあかんがな(ふろむニセ関西人)。

世の中には桃太郎みたいに、話し合う前にいきなり侵略してくる、鬼よりコワくて悪い奴がいっぱいおるのに…話し合いで何でも解決できるなんて、逆に一番キケンな考え方だと思いますが、みなさまは如何お考えでしょう。

あ、ちなみに私は桃太郎のオリジナル自体はきらいじゃないことを加えておきましょう。

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