一昨日の日曜日。
猛暑の中、サントリー美術館ではじまったばかり『ざわつく日本美術』展を見に行きました。
いや〜、サントリー美術館さん。攻めてますね〜!
今回の展覧会はサントリー美術館の収蔵作品のみ。
撮影も全作品OKです。
展示のレイアウトの大胆さもさることながら、収蔵作品でないとわからないような深いところに焦点を当ててるところが素晴らしい。
周知のように屏風というのは、折れ曲がっていますから、さまざまな形で楽しむことができます。この孔雀絵は孔雀の部分が真っ平で展示されていますが…
それにしても虎のいなかった日本で、こんなリアリティのある虎が描けたのはすごい!虎の剥製を見て描いたのか、どうやって描いたんだろう。
正面から見るとこんな感じ。猫を見て描いたら、こうはならないよね。
これが普通の屏風の展示。
屏風の持ち主は、さまざまなカタチで楽しんだみたいですね。
さて、今回の展覧会で一番の目玉は(個人的見解です)、なんと言っても『鼠草子絵巻』でしょう。
都に住む鼠の権頭は、子孫を畜生道から救うため人間と結ばれたいと清水寺に祈願し、そこで出会った美しい姫君と結婚を果たす。しかし、鼠であることが露見し破局を迎えた権頭は、悲しみのあまり出家して高野山に入ったという(サントリー美術館の解説より)。
サントリー美術館の中でも人気作品で、ミュージアムショップにはグッズとして度々売られているほど。
これを見るだけでも、本展に来る価値アリです!