原稿に後ろ髪を引かれながら(笑)、江戸東京博物館「富嶽三十六景への挑戦・北斎と広重」展が20日までということで行ってまいりましたが、予想を超える凄い展覧会でした。
先ず驚いたのが版画とはいえ、江戸東京博物館が「富嶽三十六景」すべてを持っていたこと。それに加えて、富嶽三十六景は全部で46枚あったということです。
えええええ?〜三十六景なのに、なんで46枚もあるの!?
そう思ったら、富嶽三十六景は大ヒット作品だったので、あとから10枚追加されて摺られたんだそうです。
最初の36枚を表富士と呼び、後からの10枚を裏富士と呼ぶんだとか。
最初の36枚は輪郭線が藍で摺られ、後の10枚は墨で摺られています
藍は、当時流行しはじめた化学染料ベロ藍と呼ばれ、いわゆる絵の具で言うプルシャン・ブルーです。海外では逆輸入の形で、ホクサイ・ブルーとかヒロシゲ・ブルーと呼ばれているみたいですね。
当時は効果だった染料ですが、ベストセラー作家だった北斎や広重は、このベロ藍を多様しています。
それにしても江戸東京博物館はん、ええもんお持ちやな〜(ふろむニセ関西人)♪
「富嶽三十六景への挑戦・北斎と広重」は20日の日曜まで。
予想外の大展覧会ですので、ご興味ある方はぜひ!